映画 『沈まぬ太陽』2009/10/29

 昨日は、約2ヶ月ぶりに映画館へ。
 長編だけど、どうしても観たかった『沈まぬ太陽』を観にいってきました。
 まず、この題名が良いですよね♪小説の題名でもありますけど。
 昔、親が画家という知人から、「若いうちは、沈んでいく夕日は絶対に絵に書くな!昇ってくる朝日を書け!」と言われているという話を思い出しました。

 なんといっても渡辺謙さんがはまり役!この役はこの人しかいない!という感じ。会社の不条理を受け入れ、その不遇の状況の中でも前向きに懸命に生きていく、その凛々しい姿に心をうたれました。
 三浦友和さんは、一見良い人だけど、実はしたたか的な役が最近多いですよね。
 年齢を重ねて良い俳優になったなあという印象。

 それにしても頂上を目指して登りつめたその先にはいったい何があるのでしょう?
 地位や名誉、肩書き、財力、人脈、それらを全て無くした後に残るものはいったい何?
 人間の本質とは何か?という壮大なテーマを扱っている作品で色々考えさせられました。

 時代は変わっても、男の人達の権力闘争は変わらないのかもしれません。映画は高度成長時代の設定ですが、戦国時代のようでもあり。
 今、テレビで放映されている「不毛地帯」もそんな印象を受けます。

 でも・・・現代はカラーでいうとオリーブグリーンの時代に入ってきました。オリーブグリーンはフェミニンリーダーシップの色。(女性のリーダーシップを表します)
 そろそろ便利さの追求から安心の追求へ、そして競争の時代から共生共存の時代へと移っていくのではないかしら・・・。