バランス2017/03/25

 どんどん便利に、そして益々スピードが加速している現代。

 物事のスピードが重要視され、経済の豊かさだけをとことん追求していくことに、そろそろ限界がきているのではないか?と最近感じます。

 子育てなどは、子どもが生まれてから大人になるまで長い年月が必要ですが、もっと社会全体で育てていくという温かい環境が整備されたら良いなと思います。もっと子育てしやすい社会になれば最近の痛ましい事件(いじめや虐待事件など)も少なくなるのではないかと・・・。

 企業にしても、最近は目先の利益に奔走し、新入社員を温かく育てていくという意識がかなり低下していて、ブラック企業が増加。
 私が20代の頃は、企業もゆとりがあったのか、新入社員に対してもう少し寛容だったように思います。若い人が過労死で命を落とすような社会は、歪んでいるとしか思えません。

 私達大人が、偏見を持つ大きな要因は「欲求不満」だそうです。

 「楽してお金をもらった」などと、妬みごとを子どもの前で話すと、そのまま子どもは受けとめ、故郷から逃れてきた人の辛さや痛みに想いをはせることなく、楽した悪いヤツ→こらしめてやるという間違った考えが肯定されてしまいます。(本当に悲しい)

 豊かさの価値観が「お金」だけに偏っている事が、災害に遭われた方や障害のある方などへの偏見にも繋がっているのではないでしょうか・・・。

 歴史的にみても、不景気などの欲求不満は、いつも社会的弱者にしわ寄せがいってしまい、不幸な事件が起きてきました。

 経済的な基盤は、生きていく上で勿論とても大切ですが、同時に生きがいや心の豊かさも大切にされる社会になれば、生きにくい人や辛い思いをする人も少なくなるように思います。


 「自分ではない誰か」、「ここではないどこか」、「どこかで起きている何か」に意識をつなぐ事を育むことが学ぶという事。

 人の痛みに寄り添う気持ちがあってこそ、勉強した沢山の知識が活きてくるのではないでしょうか。(娘にはそういう大人になって欲しいです。)

 あの大きな震災から6年。まだ沢山の方が避難生活を余技なくされています。避難している子ども達がこれ以上傷つく事が無いよう、早く明るい未来に希望が持てますように。

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