映画「ユリゴコロ」2017/10/13

 昨日、久しぶりに心にズシンとくる映画を観ました。

 吉高由里子さん主演の「ユリゴコロ」

 「人間の死」に心の拠りどころを見出す、吉高さん演じる殺人犯美紗子の手記を通して物語が展開していきます。

 人間、誰しも死はさけては通れないものですが、それを常に自分に引き寄せて生きていくのか、隣合わせで生きていくのか、距離をおいて生きていくのか、遠くから見つめつつ生きていくのか・・・。
 

 光と影、それが何人も殺害した殺人犯にもあり、過去を隠して愛する人と幸せな家庭を築き(光)、ある男の出現でまた過去に引き戻され、そして愛する息子を救う為にまた殺人に手をそめる(影)・・・。

 主演の吉高さんは勿論のこと、息子役の松坂桃李さん、夫役の松山ケンイチさんの迫真の演技で、登場人物の心の葛藤や悲しさ、辛さに感情移入してしまいました。

 それでも最後は、愛が勝るエンディングにかすかに希望の光が・・・。

 エンドロールで流れるRihwaさんの曲が映画とピッタリとマッチしていて、見終わった後も映画の余韻に浸りました。
 重いテーマの映画ですが、観るなら季節はやはり秋かも・・・。

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