子供の有能感について2009/09/11

 有能感とは、自分の能力に対する自信。
 大人になった今でも、なかなか有能感を持つのは難しいなあと私は感じます。

 6歳位の小学生から勤勉性VS劣等感の綱引きが始まるといわれています。我が家の娘も春から小学生になり、まさにこの時期に突入。
 
 有能感が欠如するとどうなるのか・・・。

 ☆弱い劣等感 → 努力回避による自己防衛
              学習や友人に対する不安・学校への恐怖

 ☆強い劣等感 → 無力感・社会的自己否定感・自暴自棄ー非行 

 ☆幻想的有能感の破綻 → 不登校・家庭内暴力・うつ状態・引きこもり
 となるそうです。

 何かに対して自信を持つには、それなりの努力が必要です。その子なりのレベルに応じて少しずつ努力するように動機付けをし、小さな成功体験を積み重ねていく。文字にすると簡単だけど、実際には、その子のペースやレベルに合わせていくのは、なかなか難しい・・・。
 子供によって頑張れる事は、それぞれですものね。
 これに関しては体育会系のように厳しく言っても頑張れそうとか、これに関しては、気長に見守ってあげないと途中で投げ出してしまいそうとか・・・現在は、しっかりと娘を観察中。(苦笑)
 好きな事が得意な事となり、それが夢となっていくと、夢が叶う可能性も広がりますものね。
 
 では、必死に努力さえすれば、夢は叶うものなのでしょうか?
 夢を叶える為には、強く願う気持ち、一生懸命に努力するという姿勢はもちろん大切です。でも、その他に運やタイミング、環境や持って生まれた素質も重要で、全てが揃わないとなかなか難しいのでは?と思います。(今の時点では、娘には努力すれば必ず夢は叶うと言ってますが)
 そして大好きな事であっても、叶える為の努力には苦しさや辛さを伴います。
 
 プロ野球選手やピアニストを目指し、途中で夢を諦めた人は努力が足りなかったのでしょうか?志を貫く気持ちが弱かったから?
 私は決してそうは思いません。環境に恵まれなかったり、タイミングがずれてしまったりといった不運があったからかもしれないと思うのです。
 努力もせずに漠然と思っていただけで夢を放棄すれば、それは‘逃げ’になってしまうけれど、自分なりに一生懸命に努力したにもかかわらず、別の道に進むのは‘逃げ’ではなく‘卒業’だと思います。
 見極めや踏ん切りは、これまた難しいものはありますが・・・。

 常にいつもポジィティブに前を向いて歩む事、常に勝つ事、向上することばかりを求められる最近の世の中。
 立ち止まったり、時にはゆっくりと今まで歩んできた道を振り返ったりする事が許されないような雰囲気の社会は、なんだか息苦しいように思います。
 
 何かに向かっての努力は必要だけど、自分なりのペースで大丈夫♪たまには道草したり、わき道にそれてもOKというように、世の中の雰囲気が変わるともっと生き易くなると思うのでけすど・・・ネ。

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